Japanese
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臨床経験
大腿骨転子下骨折治癒後に頚部内側骨折を来した大理石骨病の1例
A Case Report of Osteopetrosis with Subcapital Fracture of the Femur Following a Healed Subtrochanteric Fracture
山中 一
1
,
永瀬 譲史
1
,
板橋 孝
1
,
勝見 明
1
,
常泉 吉一
1
Hajime Yamanaka
1
1国立千葉病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Chiba Hospital
キーワード:
osteopetrosis
,
大理石骨病
,
subtrochanteric fracture
,
大腿骨転子下骨折
,
subcapital fracture
,
大腿骨頚部内側骨折
Keyword:
osteopetrosis
,
大理石骨病
,
subtrochanteric fracture
,
大腿骨転子下骨折
,
subcapital fracture
,
大腿骨頚部内側骨折
pp.987-991
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901982
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抄録:大理石骨病は全身の骨硬化像を呈し,易骨折性を特徴とする稀な疾患である.今回,大腿骨転子下骨折に対し観血的治療を行い,骨癒合を得た本症患者が,約5年後,頚部内側骨折を来し,人工骨頭置換術を施行したので報告する.症例は63歳,女性.1989(平成1年)転倒し右大腿骨転子下骨折を来し,CHS固定を試みたが骨が硬くラグスクリューの挿入ができず,プレートにて固定.1年後偽関節のため再度CHS固定を施行した.その後骨癒合が得られたが,約5年後,誘因なく右頚部内側骨折を来し入院.CHSを抜去し,人工骨頭置換術を行った.骨は極めて硬くセボトームを使用してリーミングを行った.本症患者の骨折治療では強固な内固定が必要であり,特に頚部内側骨折の治療では,早期離床を考え人工骨頭置換術を行うべきである.さらに手術器械の折損にも注意し,術後も十分な経過観察が必要である.
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