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症例報告
大腿骨骨頭下骨折骨接合術後に生じた大腿骨転子下骨折の1例
Subtrochanteric Fracture Following Osteosynthesis for Subcapital Femoral Fractures : A Case Report
岸本 明雄
1
,
斎藤 裕
1
,
島田 信弘
1
,
川島 雄二
1
,
竹内 剛
1
,
荒武 正人
1
,
佐々木 淳
1
Akio Kishimoto
1
1相模原協同病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sagamihara Kyodo Hospital
キーワード:
subtrochanteric fracture
,
大腿骨転子下骨折
,
osteosynthesis
,
骨接合術
,
subcapital femoral fracture
,
大腿骨骨頭下骨折
Keyword:
subtrochanteric fracture
,
大腿骨転子下骨折
,
osteosynthesis
,
骨接合術
,
subcapital femoral fracture
,
大腿骨骨頭下骨折
pp.349-351
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100667
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抄録:今回われわれは,大腿骨頚部骨頭下骨折に対し,cannulated cancellous hip screw(CCHS)3本を使用した骨接合術後に,大腿骨転子下骨折を生じた1例を経験したので報告する.症例は53歳男性.2000年4月29日,歩行中誘因なく右股関節痛が出現した.5月12日近医を受診し,大腿骨頚部骨頭下骨折と診断された.5月13日当院紹介受診,X線像上Garden stage Ⅱであった.発症より約3週間経過し独歩可能であったため,5月18日CCHS 3本による骨接合術を行った.術後4週で荷重歩行開始した.歩行時の右大腿部外側の疼痛を訴えていたが,X線像上著変ないことを認めたため7月22日全荷重歩行にて退院した.7月24日歩行中特に外傷なく右股関節痛が再び出現し,当院へ搬送された.X線像上大腿骨転子下のscrew刺入部で大腿骨転子下骨折を認めた.7月28日髄内釘(Russell Taylor reconstruction nail)による再固定術を行った.術後1年6カ月の調査時,右股関節痛はなく,可動域も屈曲145°,外転45°,内旋15°,外旋35°で正常であった.
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