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特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)
アテトイド性頚不随意運動に対する筋減張効果の検討
Effect of Reduction of Muscle Tension on Athetoid Movements of Neck
都築 暢之
1
,
斎木 都夫
1
,
阿部 良二
1
,
上村 直子
1
,
加藤 浩
2
Nobuyuki Tsuzuki
1
1埼玉医科大学総合医療センター整形外科
2埼玉医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saitama Medical Center, Saitama Medical School
キーワード:
athetoid cerebral palsy
,
アテトイド型脳性麻痺
,
involuntary movement of the neck
,
頚部不随意運動
,
muscle tension reduction
,
筋減張
Keyword:
athetoid cerebral palsy
,
アテトイド型脳性麻痺
,
involuntary movement of the neck
,
頚部不随意運動
,
muscle tension reduction
,
筋減張
pp.431-440
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901879
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抄録:頚椎症性脊髄症を呈した6例のアテトイド型脳性麻痺に対し,頚部アテトイド筋の減張術(後頭骨~側頭骨筋解離術,胸鎖乳突筋下端解離または延長術,頭板状筋下端解離術などの組み合わせ)と脊柱管拡大術を行い,その結果を分析した.筋減張により安静時アテトイド性頚不随意運動はその60~80%が,頚椎伸展力はその20%程度が減少したことから,アテトイド性頚不随意運動発生に筋紡錘からの求心性入力が関与し,その程度を減ずることにより選択的に頚不随意運動を減少させ得ることが示された.最も効果的な筋減張術は後頭骨~側頭骨筋解離術であった.あらかじめ筋減張術を行うことにより,脊柱管拡大術を強固な固定なしに行うことができたが,頚伸展力低下に対しては適当な範囲の頚~胸椎間固定が必要と考えられた.
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