Japanese
English
臨床経験
中足骨への転移癌の1例
A Case of Metastatic Cancer to the Metatarsal Bone
浦山 雅和
1
,
岡田 恭司
1
,
吉田 澄子
1
,
阿部 栄二
1
,
佐藤 光三
1
Masakazu Urayama
1
1秋田大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
アクロメタスターシス
,
acrometastasis
,
骨腫瘍
,
bone neoplasms
Keyword:
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
アクロメタスターシス
,
acrometastasis
,
骨腫瘍
,
bone neoplasms
pp.1411-1414
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901794
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抄録:中足骨へのまれな転移癌の1例を経験した.症例は59歳の女性で,1992年9月,左母趾痛を主訴に当科を受診した.歩行時痛が著しく左母趾基部に発赤,腫脹,局所熱感と圧痛を認めた.またVirchowリンパ節の腫大を触知した.単純X線写真では左第一中足骨近位部に不規則な溶骨像を認め,MRIでは病変部はT1で低信号,T2で高信号を呈した.骨髄炎または骨腫瘍の疑いにて切開生検を行い転移性腺癌と診断した.その後原発巣は胆嚢と判明し,化学療法(F-CAP療法)を3コース行い足趾の病変は縮小し,さらに局所に60Gyの放射線治療を行い疼痛は消失した.その後,化学療法を中心に治療したが,原発巣には充分奏功せず1993年9月に死亡した.局所の炎症所見が強く,骨髄炎との鑑別を要した.
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