Japanese
English
臨床経験
治癒したと思われる肝癌上腕骨転移の1例
Remission of Metastatic Bone Tumor of Hepatoma: A case report
林田 賢治
1
,
内田 淳正
1
,
青木 康彰
1
,
吉川 秀樹
1
,
加藤 次男
1
,
小野 啓郎
1
Kenji Hayashida
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
肝癌
,
hepatoma
Keyword:
転移性骨腫瘍
,
metastatic bone tumor
,
肝癌
,
hepatoma
pp.1149-1151
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907950
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抄録:肝癌の上腕骨転移で,骨転移巣があたかも治癒したと思われる例を経験したので報告する.症例は61歳の男性で,右上腕骨転移で原発性肝癌が発見された.経過中骨転移巣は非常に急激な骨破壊を上腕骨全体にきたし,その後旺盛な骨形成を起し,あたかも腫瘍が消失したかのX線像を示した.生検でも腫瘍細胞は検出できなかった.この症例の経時的レ線変化をもとに骨転移病巣で如何なる変化が生じたのかを考察し,あわせて転移性骨腫瘍の自然治癒の機序について考える.
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