Japanese
English
臨床経験
長母趾屈筋腱皮下断裂の1例
Traumatic Rupture of the Flexor Hallucis Longus Tendon : A Case Report
井上 林
1
,
湯浅 勝則
1
,
笹木 勇人
1
Shigeru Inoue
1
1公立横手病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokote Public Hospital
キーワード:
長母趾屈筋腱
,
flexor hallucis longus tendon
,
断裂
,
rupture
,
スポーツ外傷
,
sports injury
Keyword:
長母趾屈筋腱
,
flexor hallucis longus tendon
,
断裂
,
rupture
,
スポーツ外傷
,
sports injury
pp.1331-1334
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901778
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抄録:私たちは最近,スキーによる長母趾屈筋腱皮下断裂のまれな1例を経験した.症例は31歳,男性.1994(平成6)年1月,スキーをしていて左へターンした際,右母趾に痛みを覚え,以後,右母趾IP関節自動屈曲不能となった.長母趾屈筋腱皮下断裂の疑いで,受傷後11日目に手術を施行した.長母趾屈筋腱は第一中足骨骨頭部種子骨に挟まれた部分で変性断裂しており,端端縫合は不可能であったため,長掌筋腱を用いた遊離腱移植術を施行した.術後,移植腱の癒着のためか,IP関節の自動屈曲角度に制限を認めるが,母趾の踏み込みにも十分力がはいり,ADL上,全く支障は認められない.
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