Japanese
English
シンポジウム 原発性脊椎悪性腫瘍の治療
原発性脊椎悪性腫瘍の手術成績
The Results of Surgery on Primary Malignant Tumor of the Spine
高石 官成
1
,
矢部 啓夫
1
,
藤村 祥一
1
,
鈴木 信正
1
,
戸山 芳昭
1
,
鎌田 修博
1
Hironari Takaishi
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
脊椎全摘術
,
spondylectomy
,
仙骨切断
,
sacral amputation
,
切除縁
,
surgical margin
Keyword:
脊椎全摘術
,
spondylectomy
,
仙骨切断
,
sacral amputation
,
切除縁
,
surgical margin
pp.829-834
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901676
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:原発性脊椎悪性腫瘍の手術成績について検討した.腫瘍学的に十分な切除縁を得ることは困難であるが,手術療法の占める割合は重要で,辺縁切除の確保は腫瘍内切除に比べ予後が良好であった.脊索腫・軟骨肉腫では補助療法の感受性が低かったが,造血性腫瘍群では併用することで生存率が安定した.区画外に広がる腫瘍についても,腫瘍内切除の範囲を最小限に押さえるべきで,掻爬による姑息的な治療は適応とならない.従来,脊椎の持つ解剖学的特殊性から切除縁設定は困難と考えられてきたが,初回手術における腫瘍摘出の可否が生命予後に大きく影響する以上,できるだけ四肢の切除縁評価と同様の概念に基づいて治療法を選択すべきである.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.