Japanese
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シンポジウム 原発性脊椎悪性腫瘍の治療
原発性脊椎悪性腫瘍の治療成績
Treatment of Primary Malignant Tumors in the Spine.
平良 勝成
1
,
佐野 精司
1
,
大幸 俊三
1
,
徳橋 泰明
1
,
松崎 浩巳
1
Katsunari Taira
1
1日本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine.
キーワード:
原発性悪性腫瘍
,
primary malignant tumor
,
脊椎
,
spine
,
治療
,
treatment
Keyword:
原発性悪性腫瘍
,
primary malignant tumor
,
脊椎
,
spine
,
治療
,
treatment
pp.835-842
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901677
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抄録:1970年から1993年の24年間に当教室で治療した脊椎原発の悪性腫瘍は33例で,症例の内訳は巨細胞腫8例,脊索腫6例,悪性リンパ腫6例,骨髄腫6例,Ewing肉腫4例,その他3例であった.発生部位は胸椎12例,仙椎10例,腰椎8例,頚椎3例であった.年齢は10~82歳(平均52.6歳)であり,性別では圧倒的に男性が多かった.手術療法を行った26例の切除縁評価ではintralesional 17例,marginal 8例,wide 1例で,局所再発は約30%で全例intralesionalの症例であった.合併症は仙骨発生例に多く,膀胱直腸障害,神経障害,感染,骨折などであった.原発性脊椎悪性腫瘍の治療は解剖学的特性からsurgical stageの評価が困難でwide marginが得づらいが,術前にCTやMRIを用い病巣の範囲を明確にし,高悪性腫瘍には術前の化学療法や放射線療法などの補助療法,低悪性腫瘍や巨細胞腫は最終的切除範囲がwideとなる手術法が成績向上につながると考える.
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