Japanese
English
シンポジウム 手指の関節外骨折
マイクロプレートシステムを用いた中手骨・指節骨骨折の治療経験
Treatment of Metacarpal and Phalangeal Fractures with Miniature Screws and Plates
廣岡 孝彦
1
,
橋詰 博行
2
,
高杉 茂樹
1
,
森下 嗣威
3
,
守屋 有二
3
,
加藤 久佳
3
,
木浪 陽
1
Takahiko Hirooka
1
1尾道市立市民病院整形外科
2岡山大学医学部整形外科
3鳥取市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Onomichi Municipal Hospital
キーワード:
finger fracture
,
手指骨折
,
surgical technique
,
手術療法
,
plate fixation
,
プレート固定
,
internal fixation
,
内固定
Keyword:
finger fracture
,
手指骨折
,
surgical technique
,
手術療法
,
plate fixation
,
プレート固定
,
internal fixation
,
内固定
pp.647-652
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100443
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抄録:筆者らは,中手骨や指節骨骨折に対しては,マイクロプレートシステムを用いて骨折部を強固に内固定し,術後早期より可動域訓練を行うことで術後の指拘縮の予防に努めている.今回,同システムを用いて観血的整復内固定術を施行した中手骨,指節骨の非開放性関節外骨折24例27指の術後成績を検討した.21例23指に良好な成績が得られたが,3例4指に術後指拘縮を認めた.これらは軟部組織の損傷が高度な基節骨骨折であった.拘縮を起こす因子には骨折型や粉砕の程度と軟部組織の損傷の程度があげられている.骨折に対しては解剖学的整復と強固な内固定,骨欠損部には骨移植を追加することで対処可能であるが,軟部組織の挫滅の高度な症例が今後の課題である.指節骨骨折は高エネルギー外力で生じることが多く,特に基節骨骨折は屈筋腱の癒着を高率に引き起こすことを念頭に置いて治療に当たるべきである.
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