Japanese
English
論述
アキレス腱断裂患者の下腿三頭筋筋力回復の検討
Evaluation of the Muscle Strength after Achilles Tendon Rupture
大作 浩一
1
,
田中 玄之
1
,
田中 信弘
1
,
杉田 直樹
1
,
山村 聡
1
Hirokazu Daisaku
1
1庄原赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shoubara Red Cross Hospital
キーワード:
アキレス腱
,
achilles tendon
,
筋力
,
muscle strength
,
サイベックスII
,
Cybex II
Keyword:
アキレス腱
,
achilles tendon
,
筋力
,
muscle strength
,
サイベックスII
,
Cybex II
pp.795-800
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901671
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抄録:アキレス腱断裂患者37例39足を対象に下腿三頭筋筋力回復の検討を行った.方法は等速度運動筋力測定器Cybex IIを用いて筋力を測定し,ピークトルク値,患側/健側比およびピークトルク値/体重比で評価した.そして健常人136名(男性63名,女性73名)を対照群とした.ピークトルク値と患側/健側比で評価すると,女性では年齢相応の良好な筋力回復を認めたが,男性では年齢により回復に差が認められた.すなわち男性では青年期の症例の筋力回復は良好であるが壮年期以降の症例では低い筋力レベルに留まりやすい傾向にあった.手術療法と保存療法では壮年期以降の症例に限れば筋力的には両者に明らかな差は認められなかった.ピークトルク値/体重比は個人の運動活動性にかなり相関しており,これで評価すると青壮年期にアキレス腱断裂を生じても多くの症例はレクレーションとしてスポーツを楽しむ程度の筋力レベルには回復可能であることが示された.
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