Japanese
English
臨床経験
ポリエチレンの摩耗と大腿骨コンポーネントの脱転を生じたPCA型人工膝単顆置換術の1例
Polyethylene Wear and Detachment of Femoral Component in PCA Unicondylar Knee Arthroplasty : A Case Study
吉野 信之
1,2
,
中村 紳一郎
1
,
渡辺 信佳
1
,
真鍋 卓容
1
,
高井 信朗
3
,
平澤 泰介
3
Nobuyuki Yoshino
1,2
1綾部市立病院整形外科
2宇治病院整形外
3京都府立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ayabe Municipal Hospital
キーワード:
人工膝単顆置換術
,
unicondylar knee arthroplasty
,
ポリエチレンの摩耗
,
polyethylene wear
,
大腿骨コンポーネントの脱転
,
detachment of femoral component
Keyword:
人工膝単顆置換術
,
unicondylar knee arthroplasty
,
ポリエチレンの摩耗
,
polyethylene wear
,
大腿骨コンポーネントの脱転
,
detachment of femoral component
pp.205-209
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901570
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:PCA型人工膝単顆置換術後1年6カ月に超高分子量ポリエチレン(以下UHMWPEと略す)の著明な摩耗と大腿骨コンポーネントの脱転を生じた1例を経験した.手術手技上の問題点としては下肢アライメントの矯正不足が挙げられた.インプラント自体の問題点としてPCA型胚骨コンポーネントが傾斜を有する解剖学的デザインを採用しておりインプラント間の拘束性が強いこと,耐摩耗性の低い熱処理したUHMWPEを使用していることが考えられた.これらの原因により早期にUHMWPEの摩耗を生じ,摩耗粉による骨融解がインプラントデザインによる過剰なストレスとともに大腿骨コンポーネントの弛みを引き起こしたと考えられた.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.