Japanese
English
臨床経験
正中神経縫合後に生じた手関節掌側部痛に対する逆行性方形回内筋弁の1例
Use of Pronator Quadratus Muscle Flap with Retrograde Blood Flow for Palmar Wrist Pain after Neurorrhaphy of Median Nerve
竹内 英二
1
,
川端 秀彦
2
,
吉田 竹志
1
,
植村 和司
1
,
北野 継弐
1
,
多田 浩一
1
Eiji Takeuchi
1
1阪和泉北病院整形外科
2大阪府立母子保健総合医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hanwasenboku Hospital
キーワード:
逆行性
,
retrograde
,
方形回内筋弁
,
pronator quadratus muscle flap
,
手関節掌側部痛
,
palmar wrist pain
,
正中神経神経腫
,
neuroma of median nerve
Keyword:
逆行性
,
retrograde
,
方形回内筋弁
,
pronator quadratus muscle flap
,
手関節掌側部痛
,
palmar wrist pain
,
正中神経神経腫
,
neuroma of median nerve
pp.89-91
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901550
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抄録:我々は正中神経縫合後に手関節掌側部痛を呈した症例に対して,外からの機械的刺激から神経を保護することを目的として逆行性方形回内筋弁形成術を施行した.症例は21歳,女性,左前腕手関節掌側部に手術瘢痕を認め,創周囲正中線上に強い叩打痛があり,正中神経領域には知覚低下が認められた.正中神経の縫合部を中心として有連続性の神経腫の形成があり,神経剥離術後その神経腫を覆うようにして挙上した方形回内筋弁を縫着した.術後1年現在で神経欠落症状の改善は明らかではないが,疼痛は消失している.手関節掌側の連続性を持った神経腫の疼痛に対し,逆行性方形回内筋弁は有用な術式である.
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