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特別寄稿
椎間孔より観察せる腰痛に就いて―40年前の手法による解明
An Anatomical Study on Intervertebral Foramen in Relation to Low-back Pain and Sciatica
青池 勇雄
1
1東京医科歯科大学医学部整形外科
キーワード:
椎間孔
,
intervertebral foramen
,
椎間関節
,
zygapophysial joint
,
facet joint
,
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
Keyword:
椎間孔
,
intervertebral foramen
,
椎間関節
,
zygapophysial joint
,
facet joint
,
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
pp.1007-1016
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901445
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抄録:この論文は,昭和28年(第26回)日整会総会で口頭発表した協同研究の腰痛に関するもので,その要旨は,日整会誌第27巻332-335頁に,また短い抄録は医学誌“臨床と研究”に発表したが,不慮の事情により,論文と資料の大半を紛失したため,投稿を放置していた.今回,研究を再開して,紛失の幾らかを補い,本誌に投稿した次第である.
新鮮老人屍腰椎柱を椎間孔を中心に主として,矢状断して,解剖学的研究を行った.(1)椎間孔入口で,L1およびL2神経根は脊髄に対して約70℃の角度で椎弓根下を斜下方に走行するので,椎間板とは接触しないが,L5神経根は約45°急斜位をとるため,椎間板と接触し,椎間板ヘルニア,骨棘などで圧迫される.(2)腰仙移行椎では一層障害され易い.(3)黄色靱帯は骨化し易く,腰椎で9.2%に認めた.(4)椎間関節は甚だ特異な構造を持つ.(5)L3,L4の椎間関節の上関節突起上端の前方弯曲で神経根圧迫を起こし易い.(6)老人腰神経根では,変性,神経節細胞の変性が一般的である.
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