Japanese
English
臨床経験
腰椎椎間関節に発生したpara-articular chondromaの1例
Para-articular Condroma of the Lumbar Facet Joint. A Rare Case Report
高 謙一郎
1
,
浅井 浩
1
,
斉木 俊男
1
Kenichiro Kou
1
1松下記念病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Matsushita Memorial Hospital
キーワード:
パラアーティキュラーコンドローマ
,
para-articular chondroma
,
椎間関節
,
facet joint
,
間欠跛行
,
intermittent claudication
Keyword:
パラアーティキュラーコンドローマ
,
para-articular chondroma
,
椎間関節
,
facet joint
,
間欠跛行
,
intermittent claudication
pp.1473-1476
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907999
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抄録:椎間関節に発生したpara-articular chondromaの報告は文献上みられない.最近,私たちは腰椎に発生した本症と思われる1例を経験したので報告する.
症例は38歳の主婦で,昭和50年頃より誘因なく腰痛を自覚する.昭和60年1月より左足背部にしびれ感が生じ,1年後より歩行が困難となったため昭和61年3月に当科を受診した.初診時,間欠跛行と左足背部のしびれ感があるほかは神経学的異常所見はない.単純X線にて第4腰椎左側下関節突起に隣接する異常骨陰影を,CTMでは異常骨片による左側の硬膜管圧迫所見を認める.手術時,骨片は第4腰椎左側椎間関節の内側にあり,2.0×0.8×0.5cm大で,関節滑膜が付着していた.組織像では骨片は正常な骨,軟骨組織より構成されている.術後,しびれ感も間欠跛行も消失した.
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