Japanese
English
臨床経験
外傷性対麻痺後に発生した腰椎Charcot spineの1治験例
Surgical Treatment of Lumbar Charcot Spine after Traumatic Paraplegia : A case report
大山 泰生
1
,
斉藤 正史
1
,
谷戸 祥之
1
,
伊佐治 純
1
,
柴崎 啓一
1
,
大谷 清
1
Yasuo Oyama
1
1国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Murayama Hospital
キーワード:
神経性関節症
,
neuropathic arthropathy
,
外傷性脊髄損傷
,
traumatic spinai cord injury
,
対麻癖
,
paraplegia
Keyword:
神経性関節症
,
neuropathic arthropathy
,
外傷性脊髄損傷
,
traumatic spinai cord injury
,
対麻癖
,
paraplegia
pp.105-109
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901554
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抄録:外傷性対麻痺後に生じた脊椎神経病性関節症(Charcot spine)の1例を経験した.症例は42歳女性,1990(平成2)年8月26日,4階より飛び降り,Th12/L1の脱臼骨折によるL1以下の完全対麻痺となった,他医で整復固定術後,当院でリハビリテーションを行っていた.1992(平成4)年10月頃より,背部痛と胸腰部の後弯変形がみられ,坐位保持が不能となり.X線上L4,5の骨硬化と骨吸収および椎間の高度不安定性を認めた.感染の所見なく,Charcot spineと診断し,1993(平成5)年1月19日,L4-S1の前方固定とCDIを用いたPedicle Screw法による後方固定を一期的に行い,良好な骨癒合を得た.外傷性脊髄麻痺後のCharcot spineは極めて稀であり,高度の不安定性を認めるため,脊柱再建にはインストルメントを併用した前方後方による強固な固定を行う必要がある.
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