Japanese
English
臨床経験
腰仙部硬膜外血管脂肪腫の1例
Extradural Angiolipoma in Lumbosacral Region A Case Report
菅野 裕雅
1
,
湯浅 昭一
1
,
半田 詔一
1
,
張簡 俊義
1
Hiromasa Kanno
1
1寿泉堂綜合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Jusendo General Hospital
キーワード:
硬膜外血管脂肪腫
,
extradural angiolipoma
,
腰仙部
,
lumbosacral region
,
手術療法
,
surgical treatment
Keyword:
硬膜外血管脂肪腫
,
extradural angiolipoma
,
腰仙部
,
lumbosacral region
,
手術療法
,
surgical treatment
pp.741-744
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901397
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抄録:症例は55歳の男性.主訴は左足趾のしびれと脱力である.1年位前より左下肢のしびれと痛みがあり,徐々に増悪し入院となった.ミエログラムで左S1神経根像がやや不整で,MRIではL5下縁からS1の椎体後方の硬膜外脂肪内にT1強調画像で点状の低信号,T2強調画像では高信号の点状陰影がみられた.手術では,前方の硬膜外に脂肪組織とその中に太い静脈系の血管が入り込んでいる腫瘍がみられた.腫瘍は前方の硬膜外より神経根に沿って第1仙骨孔内に侵入しており,これが神経根を圧迫していた.病理所見では脂肪組織と弾性線維を有する拡張した海綿状の血管が認められた.術後1年半の現在,左下肢のしびれと痛みは軽快し,下肢の筋力も回復しつつある.
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