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シンポジウム 変性腰部脊柱管狭窄症の手術的治療と長期成績
腰部外側神経根障害に対する外側開窓術への固定術併用について
Posterolateral Fusion for Lateral Fenestration
森山 明夫
1
,
田島 宝
2
,
杉山 晴敏
2
,
佐藤 士郎
2
,
加藤 哲弘
2
,
岩貞 勢生
2
,
浦崎 哲哉
2
,
住田 憲治
2
,
高木 英希
2
Akio Moriyama
1
1静岡医療福祉センター
2静岡済生会総合病院整形外科
1Shizuoka Iryo-Fukushi Center
キーワード:
腰部外側神経根障害
,
lateral lumbar nerve root compression
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
外側開窓術
,
lateral fenestration
Keyword:
腰部外側神経根障害
,
lateral lumbar nerve root compression
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
外側開窓術
,
lateral fenestration
pp.699-706
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901388
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抄録:腰仙部神経根障害を椎弓根内縁を境として,これよりも内側に障害因子のある場合を内側神経根障害,外側の場合を外側神経根障害に分類した.後者に対しては外側開窓術にて除圧が可能であると考え実行しているが,術中所見より得られた病態はA.椎間板ヘルニア群,B.椎間孔内神経根絞扼群,C.椎間孔外神経根絞扼群に分類された.当初,外側開窓術は椎間板ヘルニアにのみ適用したが,その後脱出ヘルニア塊の認められない神経根絞扼群にも適応を拡大するに従い成績不良例が出現した,B,C群では充分な除圧のため開窓範囲の大きくなる拡大外側開窓術を行わざるを得ず,椎間関節の切除範囲が大きくなることに起因する不安定性が成績不良の原因と考えられた.これに対して後側方固定術を加えることで安定した成績が得られるようになった.したがって,A椎間板ヘルニア群は外側開窓単独B,Cの神経根絞扼群に対しては拡大外側開窓+固定術の適応が妥当であると思われた.
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