シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって
緒言
玉井 進
1
1奈良県立医科大学整形外科
pp.146
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901298
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平成5年4月に開催された第66回日整会において反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)がパネルディスカッションに採り上げられ,広島大学生田義和教授と私が座長の大役を仰せつかった.まことに摑みどころのない難しいテーマであったが,この分野で経験豊かな方々のご参加を得て,なんとか有意義な討論を持つことができた.今回,誌上シンポジウムに採り上げることになり,お一人を除くシンポジストの皆様にご執筆いただけたのは幸いであった.
RSDは1864年にMitchellによって初めて提唱されて以来,130年を経過しているにも拘らず,いまだその名称,定義,分類,治療法などが確立されていないために今なお混乱を招いている疾患である.日整会用語集では「反射性交感神経性ジストロフィー」となっているので,この名称を用いることに統一したい.
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