Japanese
English
シンポジウム 関節スポーツ外傷の診断と治療―最近の進歩
足関節靱帯の新鮮スポーツ外傷
Fresh Sports Injury of Lateral Ligaments of the Ankle
山本 晴康
1
,
宗田 大
1
,
石橋 俊郎
1
,
古屋 光太郎
1
Haruyasu Yamamoto
1
1東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopaedics, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
スポーツ外傷
,
sports injury
,
足関節靱帯
,
ligament of the ankle
Keyword:
スポーツ外傷
,
sports injury
,
足関節靱帯
,
ligament of the ankle
pp.69-73
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901281
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抄録:スポーツによる足関節外側靱帯損傷の診断は,受傷機転や,臨床症状や,単純X線写真や,内がえしストレスや前方引き出しストレスを加えた際のX線写真や,関節造影や腓骨筋腱腱鞘造影などにより行われてきた.近年器具を使用してのストレスX線写真により不安定性が評価され,また関節鏡やMRIの導入により軟骨損傷の合併が明らかになってきた.治療には保存的療法と観血的療法があり,いまだ議論のあるところである.4週間のギプス固定とその後2カ月間の装具使用による保存的療法の治療成績を54例54足の外側靱帯損傷について検討した.follow-up期間は平均18.6カ月である.治療後89%の症例がもとのスポーツに復帰し,7%が種目を変えてスポーツを行っていた.安定性は臨床的にもX線学的にも良好であった.治療前の動揺性の強い例でも良好な安定性が得られていた.保存的療法は有効な治療法と考えられた.
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