Japanese
English
臨床経験
腰仙移行椎と腰椎椎間板ヘルニアとの関連性
Relationship Between Lumbosacral Transitional Vertebrae and Lumbar Disc Herniation
杉原 繁明
1
,
大谷 清
2
,
宮坂 芳郎
1
,
里見 和彦
1
,
石井 良章
1
Shigeaki Sugihara
1
1杏林大学医学部整形外科学教室
2国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kyorin University
キーワード:
腰椎移行椎
,
lumbosacral transitional vertebrae
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
腸骨稜位置
,
intercrestal line
Keyword:
腰椎移行椎
,
lumbosacral transitional vertebrae
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
腸骨稜位置
,
intercrestal line
pp.103-108
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901291
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抄録:腰仙移行椎と腰椎椎間板ヘルニアとの関連について,腸骨稜の位置及び移行椎直下の椎間板形態を中心に検討した.調査対象は移行椎群,非移行椎群,手術群の672例である.移行椎の分類はCastellvi分類,角田の方法を用い,腸骨稜の位置は3型に分類した.また森らの方法で椎体の可動域も計測した.CastellviのII型は腸骨稜低位例が多く,移行椎直上椎体の可動域,比可動域が増大していた.移行椎群のうち腰椎椎間板ヘルニアと診断された66例中,CastellviのII型は39例(59.1%)を占めていた.手術群中,移行椎は22例(12.6%)であり,CastellviのII型が18例(81.8%)と多かった.また移行椎直下の椎間板形態が角田の3型を示す例はCastellviのII型に多かった.CastellviのII型が移行椎の一つ上の椎間にヘルニアを発生しやすい一因として,腸骨稜低位と移行椎直下の椎間板形態が関係していると考えた.
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