Japanese
English
特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
一般演題
骨粗鬆症椎体の破壊挙動
Failure Characteristics of Osteoporotic Vertebral Bodies
長谷川 和宏
1
,
高橋 栄明
1
,
古賀 良生
1
,
川嶋 禎之
1
,
原 利昭
2
,
田辺 祐治
2
,
田中 茂雄
3
Kazuhiro Hasegawa
1
1新潟大学医学部整形外科
2新潟大学工学部システム機械工学科
3新潟大学大学院自然科学研究科
1Deparment of Orthopaedic Surgery, Niigata University School of Medicine
キーワード:
弾性波
,
acoustic emission
,
圧縮
,
compression
,
力学特性
,
mechanical properties
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
椎体
,
vertebral bodies
Keyword:
弾性波
,
acoustic emission
,
圧縮
,
compression
,
力学特性
,
mechanical properties
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
椎体
,
vertebral bodies
pp.505-511
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901101
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抄録:9椎体の高齢群および4椎体の壮年群の2群よりなる腰椎を用いて,骨塩密度計測後,準静的圧縮試験を行い,同時に弾性波(AE)を計測した.負荷試験終了後,椎体中央部矢状面より作成した薄切片のマイクロラジオグラフィを撮影し,椎体内部の破壊様式を観察した.骨塩密度は高齢群で有意に低く,これを骨粗鬆症群とみなした.最大加重は高齢群では3182.8±1603.3N,壮年群では8938.0±167.1Nと有意に後者の方が高値であった.最大加重点までに発生した累積AE event countは高齢群では81.7±6O.9,壮年群では9.5±4.5と有意に前者の方が多く,これは骨粗鬆症椎体の脆弱性を示すものと考えられた.また,加重後の骨折は頭側および尾側1/3に分布していたことより,椎体の力学的弱点は頭側および尾側1/3に存在し,これが骨粗鬆症椎体において顕著になるものと思われた.
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