Japanese
English
手術手技 私のくふう
椎弓根スクリューを応用した外傷性仙腸関節脱臼の治療経験
Operative Method for Traumatic Dislocation of the Sacroiliac Joint Using a Pedicle Screw Fixation
斉田 通則
1
,
木村 長三
1
,
飯田 尚裕
1
,
石田 直樹
1
,
井上 千春
1
,
鐙 邦芳
2
Michinori Saita
1
1釧路労災病院整形外科
2北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rosai Hospital
キーワード:
sacroiliac joint
,
仙腸関節
,
dislocation
,
脱臼
,
pedicle screw fixation
,
椎弓根スクリュー固定法
Keyword:
sacroiliac joint
,
仙腸関節
,
dislocation
,
脱臼
,
pedicle screw fixation
,
椎弓根スクリュー固定法
pp.1219-1223
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902820
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抄録:仙腸関節脱臼を伴う骨盤輪骨折の治療では,確実な整復と安定性獲得が最も重要であり,手術治療が適応となる.われわれは外傷性仙腸関節脱臼4例に対し,lsola spinal instrumentationを応用した整復・固定術を行い,良好な結果を得た.S1椎弓根に刺入したスクリューと,腸骨の内板と外板間に整復位を想定し曲げて挿入したロッドをコネクターで連結しナットで締結することで,従来の内固定法に比べ極めて強固な整復力と固定性が得られ,全例で早期離床が可能であった.また,手術までに時間が経過した例でも良好な整復位が得られた.本法は下位腰椎の健常なmotion segmentを犠牲にすることなく,仙腸関節のみを固定できる利点を有し,その整復力は垂直方向や前後方向の転位に対し特に優れており,最も不安定とされるvertical shear injuryに良い適応があると考えられた.
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