Japanese
English
臨床経験
Essex-Lopresti骨折の1例
A Case of Essex-Lopresti Fracture
中村 俊康
1
,
山中 一良
1
,
浦部 忠久
1
,
内西 兼一郎
1
,
矢部 裕
1
Toshiyasu Nakamura
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
橈骨頭
,
radial head
,
遠位橈尺関節
,
distal radioulnar joint
,
脱臼骨折
,
dislocation fracture
,
エセックス―ロプレスティー骨折
,
Essex-Lopresti fracture
Keyword:
橈骨頭
,
radial head
,
遠位橈尺関節
,
distal radioulnar joint
,
脱臼骨折
,
dislocation fracture
,
エセックス―ロプレスティー骨折
,
Essex-Lopresti fracture
pp.173-176
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901049
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:Essex-Lopresti骨折は橈骨頭骨折に遠位橈尺関節脱臼を伴う稀な骨折であり,現在までに本邦2例,欧米8例が報告されている.今回,我々は本骨折の1例を経験したので報告する.症例は34歳の女性で,廊下を歩行中に他人と接触,転倒し受傷した.直ちに当院を受診し,模骨頭骨折の診断でギプス固定を施行した.4週後,ギプスを除去した際に遠位橈尺関節亜脱臼が認められたので,直ちに全麻下で徒手整復を施行した.整復後4週より自動運動を開始したが,受傷後1年の現在,良好な関節可動域を獲得し,ADL上何ら支障はない.本骨折の概念ならびに受傷機転を中心に考察を加えた.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.