Japanese
English
臨床経験
肘関節外側方脱臼の治療経験
Lateral Dislocation of the Elbow Joint
中島 三郎
1
,
沼田 亨
1
,
山内 達朗
1
,
二橋 宏嘉
1
,
池田 啓一
1
Saburo Nakashima
1
1水俣市立総合医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Minamata City General Hospital & Medical Center
キーワード:
肘関節
,
elbow joint
,
外側方脱臼
,
lateral dislocation
Keyword:
肘関節
,
elbow joint
,
外側方脱臼
,
lateral dislocation
pp.99-103
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901035
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抄録:稀とされる肘関節外側方脱臼の3例を経験した.症例は13歳・男,60歳・女,31歳・女であり,第1例は上腕骨内上顆骨折を伴い,他の2例は骨折のない外側方脱臼であった.いずれも肘関節屈曲位に,前腕の回内力と,肘関節への側方への直達外力または間接の外反力が加わることにより,脱臼が生じたと思われた.X線上の後外方脱臼との鑑別点として,側面像にて尺骨鈎状突起が上腕骨下端関節部の後方に転位していないことに加え,前後像において肘頭が側面像を呈し橈骨と重なるかむしろ橈骨よりも外側にあり,また,側面像で肘頭は前後像に近くなることがあげられる.整復後に早期の自動運動を行うことにより,疼痛,関節の可動域制限や不安定性を残すことなく良好な成績が得られた.
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