Japanese
English
臨床経験
上腕骨骨折に対するinterlocking intramedullary nailingの小治療経験
Interlocking Intramedullary Nailing for the Humeral Fracture: Report of Six Cases
武田 信巳
1
,
四方 實彦
1
,
濱本 肇
2
,
増田 敏行
2
,
武田 記和
2
,
谷澤 紳
2
,
山本 博史
2
,
野瀬 優
2
Nobumi Takeda
1
1京都市立病院整形外科
2静岡県立総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Municipal Hospital
キーワード:
上腕骨骨折
,
humeral fracture
,
偽関節
,
humeral pseudo-arthrosis
,
横止め螺子髄内釘
,
interlocking intramedullary nailing
Keyword:
上腕骨骨折
,
humeral fracture
,
偽関節
,
humeral pseudo-arthrosis
,
横止め螺子髄内釘
,
interlocking intramedullary nailing
pp.1407-1412
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901011
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抄録:上腕骨骨折の内,横止め螺子併用の髄内釘(ILN)にて治療した新鮮骨折4例と偽関節2例について報告する.年齢は20歳から71歳までで,男5例,女1例であった.骨折部位は骨幹部中央1/3と近位1/3が各2例.遠位1/3と頸部下端が各1例で,骨折型は横骨折が4例,斜骨折が2例であり,すべて皮下骨折であった.手術法は,中枢刺入が4例,末梢刺入が2例であり,リーミングはイメージ下,新鮮例は閉鎖性に,偽関節例は骨移植を加えたため開放性に最小限の範囲で行った.ILNはシリンダー釘3例,G & K釘2例,キュンチャー釘1例で,それぞれ,横止め螺子で強固に固定して,偽関節例を除き,外固定はせず,早期の肩回旋運動を含む後療法を開始し,新鮮例で8~12週,偽関節例は5~7カ月で骨癒合が得られた.適応としては,横骨折,重複骨折及び多発外傷例が良く,偽関節や骨粗霧症を伴う骨折にも拡げられると考えられた.
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