Japanese
English
臨床経験
両側同時に発生した大腿骨頸部spontaneous fractureの1例
A Case Report of Bitateral Spontaneous Fracture of the Femoral Neck
原田 昭
1
,
原田 雅弘
2
Akira Harada
1
1市立八幡浜総合病院整形外科
2原田整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Yawatahama General Hospital
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
特発性骨折
,
spontaneous fracture
,
疲労骨折
,
stress fracture
,
MRI
,
magnetic resonance image
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
特発性骨折
,
spontaneous fracture
,
疲労骨折
,
stress fracture
,
MRI
,
magnetic resonance image
pp.747-750
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900882
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抄録:両側同時に発生した大腿骨頸部spontaneous fractureの1例を報告した.症例は67歳の女性で,明らかな誘因なく歩行時の両股関節痛が出現したため当科を受診した.初診時の単純X線像では両大腿骨頭下骨梁の硬化像および外側骨皮質の亀裂像が認められ,MRIでは骨頭下に低信号域のラインがみられ,骨折線が明瞭に描出されていた.治療は両側ともに三本螺子固定を行い,骨癒合が得られた.本症は骨粗鬆症の進行に伴う骨の脆弱化を基盤として,明らかな外傷の既往がなく日常生活動作の反復により発生する比較的稀な骨折とされてきた.しかし,本症は大腿骨頸部内側骨折の一型としてとらえることが可能であり,日常臨床上で,決して稀な骨折ではないことが推測される.
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