Japanese
English
臨床経験
指腱鞘ガングリオンに対する穿刺療法
Treatment of Ganglia of the Flexor Tendon Sheaths by Aspiration
吉田 強
1
,
石井 清一
1
,
薄井 正道
1
,
青木 光広
1
Tsuyoshi Yoshida
1
1札幌医科大学整形外科
1Department of Orthpopaedic Surgery, Sapporo Medical College
キーワード:
指腱鞘ガングリオン
,
ganglia of the flexor tendon sheaths
,
穿刺療法
,
aspiration
Keyword:
指腱鞘ガングリオン
,
ganglia of the flexor tendon sheaths
,
穿刺療法
,
aspiration
pp.739-741
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900880
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:手のガングリオンには,手関節背側,掌側,そして指腱鞘から発生するものがある,手関節部発生例に対する穿刺療法は,再発が多いことから治療法としては不十分であることが知られている.一方,指腱鞘発生例の治療法として,津下は手術療法を,Brunerは,穿刺療法を勧めている.我々は1984年から,指腱鞘ガングリオンに対しては,注射針を用いた穿刺療法を原則として行ってきた.今回,穿刺療法によるガングリオンの再発率を調査し,本治療法の妥当性について検討した.1984年からのガングリオンの患者は250例でそのうち手部発生例は191例,指腱鞘ガングリオンは23例であった.経過観察をした2例を除く21例に対して穿刺療法を行った.平均23.0カ月のfoilow upにおける再発は2例(9.5%)とほぼ満足できる成績であり,穿刺療法を第一選択の治療手段としてよいことがわかった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.