Japanese
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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
一般演題
脊椎前方固定術に対するtitanium fiber metal implantの開発とその臨床応用
Development of Titanium Fiber Metal Implant for Anterior Spine Fusion and the Clinical Use for the Lumbar Spine
山本 博司
1
,
上岡 禎彦
1
,
星島 一夫
1
,
中内 睦郎
1
,
国分 正一
2
Hiroshi Yamamoto
1
1高知医科大学整形外科
2東北大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Medical School
キーワード:
腰椎前方固定術
,
anterior lumbar fusion
,
チタン繊維金属
,
titanium fiber metal
,
生体材料移植
,
bio-material implant
Keyword:
腰椎前方固定術
,
anterior lumbar fusion
,
チタン繊維金属
,
titanium fiber metal
,
生体材料移植
,
bio-material implant
pp.521-527
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900843
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抄録:より望ましい脊椎固定効果を得るために,titanium fiber metal impiantの開発・改良を進め,implantの素材構造や形状などに新しい工夫を行い,実験的研究の後に,臨床応用を試みてきた.素材は,純チタンワイヤーを編み上げ,加圧成形したもので,ワイヤー径250μm,気孔率50%で,海綿骨に近い弾性率である.動物の椎体間にインプラントしたところ,インプラントの形とサイズに一致して正確に骨が切られるなら,良好なbone ingrowthが得られ,生体内で安定性のあるインプラントであることが実証されてきた.これまでに,18例の腰椎椎間板障害及びfailed back syndromeの症例に本インプラントを応用してきた.適正にインプラントを行うための手術器具も作製した.18例中17例に完全な生体結合が得られ,良好な固定効果が得られている.後半の症例には,tension band wiringを追加することにより,更に安定した成績を得ることができている.
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