Japanese
English
論述
皮下に発生した悪性軟部腫瘍―治療上の問題点
Treatment for Soft Tissue Sarcoma in Subcutis
前田 公
1
,
平野 徹
2
,
岩崎 勝郎
2
,
神代 敏之
2
,
林 広三郎
3
,
吉良 秀秋
1
Hiroshi Maeda
1
1佐世保市立総合病院整形外科
2長崎大学医学部整形外科
3大分県立病院がんセンター
1Department of Orthopaedic Surgery, Sasebo Municipal General Hospital
キーワード:
悪性軟部腫瘍
,
mialignant soft tissue tumor
,
皮下
,
subcutis
,
局所再発
,
local recurrence
Keyword:
悪性軟部腫瘍
,
mialignant soft tissue tumor
,
皮下
,
subcutis
,
局所再発
,
local recurrence
pp.1228-1233
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900459
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抄録:皮下に発生した悪性軟部腫瘍11例の臨床経過および治療結果から,その問題点を調べ,それに対してどのように対処すべきかについて検討した.その結果,全症例が初回治療で不完全な外科的切除を受けていたことが解った,この様な不完全な初回治療が施行された場合でも,1カ月以内に適切な追加治療が行われた7例では局所再発は見られなかった.しかし4カ月以上放置された4症例は,すべて局所再発を起こした.このうち筋層内へ浸潤していた2例の再発腫瘍は追加治療にも拘らず,再び局所再発した.以上,皮下腫瘍の初回治療に当たっては,常に悪性の可能性を念頭に置き安易な切除は慎むべきであり,また初回治療で不完全な摘出が行われた場合,速やかな追加治療の必要性が示唆された.
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