Japanese
English
臨床経験
足関節脛骨側に発生した離断性骨軟骨炎の1例
Osteochondritis Dissecans of the Ankle: Located on the Joint Surface of the Distal Tibia
阪本 裕美
1
,
勝呂 徹
1
,
渡辺 洋
1
,
茂手木 三男
1
Hiromi Sakamoto
1
1東邦大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Toho University School of Medicine
キーワード:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
足関節
,
ankle joint
,
脛骨
,
tibia
Keyword:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
足関節
,
ankle joint
,
脛骨
,
tibia
pp.1211-1215
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900455
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抄録:足関節における離断性骨軟骨炎は,近年スポーツ外傷の増加に伴いしばしば観察される.離断性骨軟骨炎は踵骨発生がほとんどであり,脛骨発生は稀である.症例は21歳,男性,足関節痛を主訴として来院.単純X線にては明らかな所見は認められなかった.断層撮影,CTにて脛骨側発生の離断性骨軟骨炎と診断された.手術的治療は壊死部の切除と骨移植術を施行,術後5カ月にて骨癒合状態良好なため,スクリュー抜去時関節鏡にて関節面の状態観察の結果,関節軟骨には軽度のfibrillationを認めるも,ほぼ完全に修復されていた.術後疼痛もなく現職に復帰している.足関節脛骨側に発生した稀な離断性骨軟骨炎の成因等につき,若干の文献的考察を加え報告した.
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