Japanese
English
論述
寛骨臼回転骨切り術と杉岡式外反骨切り術の併用,および臼蓋被覆改善の三次元評価について
The Rotational Acetabular Osteotomy with Sugioka's Valgus Osteotomy: With Measurement of Three Dimensional Acetabular Coverage
小西 伸夫
1
,
浜田 敏彰
2
,
長谷川 幸治
2
,
元田 英一
2
,
佐藤 士郎
2
,
三浦 隆行
2
,
岩田 久
2
Nobuo Konishi
1
1愛知県済生会病院整形外科
2名古屋大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Aichiken Saiseikai Hospital
キーワード:
寛骨臼回転骨切り術
,
rotational acetabular osteotomy
,
杉岡式外反骨切り術
,
Sugioka's valgus osteotomy
,
三次元臼蓋被覆
,
three-dimensinal acetabular coverage
Keyword:
寛骨臼回転骨切り術
,
rotational acetabular osteotomy
,
杉岡式外反骨切り術
,
Sugioka's valgus osteotomy
,
三次元臼蓋被覆
,
three-dimensinal acetabular coverage
pp.792-798
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900380
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抄録:二次性変形性股関節症のうち骨頭変形の著しい症例に,寛骨臼回転骨切り術(RAO)と杉岡式外反骨切り術の併用により,臼蓋被覆のみでなく関節適合性の改善をも図った.RAO単独施行例42関節と杉岡式外反骨切り術併用例12関節について臨床成績,および股関節単純正面像からコンピューター計算にて求めた三次元被覆面積を評価した.手術侵襲は外反骨切り併用群でも少なく,出血量は単独施行群と有意差がなかった.術前の日整会評価点数は単独施行群が70点,外反併用群が68点であったが術後はそれぞれ93点と87点に改善し,改善点差は有意差がなかった.屈曲可動域は術前に比べ各群で14°と17°減少した.術後の三次元被覆が正常群に比べて不足している症例は全症例の26%であった.ただし術後の被覆の過不足と可動域の低下には有意な相関がなかった.杉岡式外反骨切り術の併用は侵襲が小さく,RAOの適応範囲を広げる上で有用である.
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