Japanese
English
特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より)
主題I:Spinal Dysraphism
10歳以後のspinal dysraphism患者の臨床的検討
Clinical Aspects of over 10 Years-old Patients with Spinal Dysraphism
山根 友二郎
1
,
亀ヶ谷 真琴
2
,
品田 良之
2
Tomojiro Yamane
1
1帝京大学医学部整形外科教室
2千葉県こども病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
脂肪腫
,
lipoma
,
係留脊髄
,
tethered cord
,
解離手術
,
release operation
,
低位脊髄
,
low placed conus
,
脊髄閉鎖障害
,
spinal dysraphism
Keyword:
脂肪腫
,
lipoma
,
係留脊髄
,
tethered cord
,
解離手術
,
release operation
,
低位脊髄
,
low placed conus
,
脊髄閉鎖障害
,
spinal dysraphism
pp.401-406
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900323
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抄録:背部皮膚になんらかの外見上の異常を呈し,かつ神経障害を有するspnal dysraphism患者の30症例の臨床症状を検討した.神経障害は5歳までに26例(87%)に出現していた,膀胱障害は25例にみられた.下肢障害なく膀胱障害のみが4例,趾あるいは趾および足部に限局した変形のあるものは8例,足関節および下腿に変形等のあるものは18例であった.左右に変形差,脚長差,足長差のあるものが約半数の16例であった.このうち知覚障害に差を認めたものは7例であった.知覚で一髄節以上の左右差のあったものは,全体で9例であった.褥瘡は常にありが2例,時々ありが10例であった.解離手術に関しては,2歳までに解離手術が施行されたものに神経障害が軽いものがあった.患者のすべてはcommunity ambulatorであり,膀胱障害を除くと開放性二分脊椎に比べ,本症は日常生活での障害は少なかった.
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