Japanese
English
特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より)
主題I:Spinal Dysraphism
spinal dysraphismにおける脊髄機能障害に対する電気生理学的検討
Electrophysiological Study on Spinal Cord Dysfunction in Spinal Dysraphism
木田 和伸
1
,
谷 俊一
1
,
山本 博司
1
,
藤田 泰宏
1
Kazunobu Kida
1
1高知医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Medical School
キーワード:
脊髄誘発電位
,
spinal cord evoked potential
,
tetherd cord syndrome
,
伸張反射
,
stretch reflex
Keyword:
脊髄誘発電位
,
spinal cord evoked potential
,
tetherd cord syndrome
,
伸張反射
,
stretch reflex
pp.361-367
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900319
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抄録:spinal dysraphismにおける脊髄・神経機能障害の病態解明およびその診断を目的に電気生理学的なアプローチを試みてきた.犬を用いた脊髄牽引・圧迫障害の発症に関する実験的研究では,脊髄誘発電位の変化により,神経根および脊髄機能の障害が確認された.また,脊髄牽引は圧迫に対する易損性を高めた.これらの結果は,tetherd cord syndromeの症状発現機序解明に重要な糸口を与えるものと思われた.また,臨床面では,脊髄の機能異常を非侵襲的に捉えるべく,傍脊柱筋の伸張反射に検討を加えた,傍脊柱筋からは,潜時の異なる複数の応答が得られたが,最も潜時の短いものは単シナプス反射と考えられ腰椎レベルの記録では,胸椎レベルに比べて常にその頂点潜時は長かった.spinal dysraphism症例への応用の結果,本症の診断向上に役立つ検査法となり得ることが期待された.
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