Japanese
English
臨床経験
手根管症候群に対する背側手関節装具療法
Dorsal Wrist Splint for Carpal Tunnel Syndrome
原 隆久
1
,
渡辺 好博
1
,
山本 博司
1
,
高柳 誠
1
,
山原 慎一
1
,
土田 浩之
1
,
中角 祐治
2
,
長岡 進一
2
Takahisa Hara
1
1山形大学医学部整形外科学教室
2山形大学附属病院理学療法部
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamagata University School of Medicine
キーワード:
手根管症候群
,
carpal tunnel syndrome
,
保存療法
,
conservative therapy
,
背側手関節装具
,
dorsal wrist splint
,
正中神経
,
median nerve
,
知覚神経伝導速度
,
運動神経終末潜時
,
sensory conduction velocity
,
terminal latency
Keyword:
手根管症候群
,
carpal tunnel syndrome
,
保存療法
,
conservative therapy
,
背側手関節装具
,
dorsal wrist splint
,
正中神経
,
median nerve
,
知覚神経伝導速度
,
運動神経終末潜時
,
sensory conduction velocity
,
terminal latency
pp.199-201
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900292
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抄録:手根管症候群25例31手に対し,背側手関節装具のみを用いた保存療法を行った.その内19例23手について検討し,保存療法の成績と適応を考察した.装具は手関節背側支持,軽度背屈位とし,手掌部に掌側バーを入れた.効果判定は4~6週で行った.結果は,「優」が4例6手,「良」が8例8手,「可」が4例4手,「不可」が4例5手であり,「優」および「良」は12例14手,61%であった.母指球筋の萎縮を伴うもの,SCVの高度な遅延,TLの著明な延長がみられるものは成績不良例が多かった.
私たちの用いた装具は,手関節の厳密な固定を行うものではないが,使用しやすい装具を1日の大部分装着することで効果が得られるものと考えられる.
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