発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004020904
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69歳女.左肘と手関節の疼痛を主訴とした.転倒した際に左手をつき,主訴症状が出現した.単純X線像,断層X線像,CT,MRI,全身骨シンチグラムより,病的骨折を合併した右橈骨頭と尺骨末梢端の骨嚢腫と診断した.病的骨折を合併し,かつ関節近傍のために肘・手関節のROM制限と早期の原職復帰を憂慮し,観血的治療を行なうこととした.掻爬後の骨欠損部にはリン酸カルシウム骨ペースト(骨ペースト)を補填した.術後3年の現在,疼痛やADL障害は認められず,X線像では橈骨頭の骨ペーストは著明に縮小している
©Nankodo Co., Ltd., 2003