Japanese
English
臨床経験
腓腹筋内側頭内に発生した筋肉内ガングリオンの1症例
An Intramuscular Ganglion in the Medial Head of Gastrocnemious: A Case Report
重野 陽一
1
,
原田 憲正
1
,
大西 純二
1
,
中村 宣雄
1
,
福島 美歳
1
,
山根 哲実
2
,
片山 正一
2
Yoichi Shigeno
1
1国立呉病院整形外科
2国立呉病院病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Kure National Hospital
キーワード:
筋肉内ガングリオン
,
intramuscular ganglion
,
腓腹筋内側頭
,
medial head of gastrocnemious
Keyword:
筋肉内ガングリオン
,
intramuscular ganglion
,
腓腹筋内側頭
,
medial head of gastrocnemious
pp.973-975
発行日 1990年8月25日
Published Date 1990/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900171
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抄録:腓腹筋内側頭腱様部に発生し,関節と交通を有しない筋肉内ガングリオンの1例を経験したので報告する.症例は58歳,男性,左下腿後内側部の腫瘤を主訴に来院した.良性腫瘍を疑い手術的に摘出した.腫瘤の大きさは,10.5×1.5×1.5cmの数珠状を呈し,両端は盲端であった.内容物はゼリー状で病理組織学的にはガングリオンであった.筋肉内ガングリオンの発生機序としては,滑液膜の破綻による周囲組織への滑液の漏出あるいは滲出により,線維性結合織の中に滑液が貯留し,粘液様変性を呈すると考えられる.
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