特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
座長総括
「Ⅻ.Instrumentation(2)―rod systemなど―」
原田 征行
1
Seiko Harata
1
1弘前大学医学部整形外科学教室
pp.371-372
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900072
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70:Knodt instrumentationを腰椎辷りの矯正や骨癒合するまでの脊柱の安定を目的として使用した.術後1年以上経過した53例につつて経過を調査した.辷りの矯正は辷り率は術前16.1%が術直後平均11.5%が調査時には15.1%となり術後の経過とともに辷りの戻りがあった.全例に骨移植を行い偽関節の発生が1例のみであった。合併症としてhookによる刺激症状が15例にあり,hook抜去した.
フロアからKnodt rod使用のさい矯正力は後方を開大するために局所的には後彎形成となること,罹患椎をはさんで3椎体の固定となること,今後も使用するinstrumentationかの質問があった.これに対して,局所の後彎は腰椎では非生理的であり問題点であること,骨癒合に対しての補助手段としては評価できるし今後も使用したいと述べた.
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