特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
座長総括
「Ⅹ.前方法と後方法の比較」
河合 伸也
1
Shinya Kawai
1
1山口大学医学部整形外科学教室
pp.369-370
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900070
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腰椎に限らず,脊椎椎間の不安定性を評価し,症状との関連を把握することは決して容易なことではない.症例毎に悩みながら判断しているのが現状である.
症状の発現が椎間の不安定性に基づくと考えられれば,多くの場合手術的に椎間固定術が適用されている.椎間固定術としては前方進入による椎体間固定,後方進入法による後側方固定と椎体間固定の3つの方法が現在主として用いられており,さらにinstrumentationの併用の有無があり,各術式のmodificationも加えると,数多くの方法が考えられる.術式の選択も症例毎に悩みながら決めているのが現状である.
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