増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス
2章 治療
整形外科術後可動域訓練の行い方
山口 朋子
1
,
黒川 由貴
2
,
小林 亜里沙
2
Tomoko YAMAGUCHI
1
,
Yuki KUROKAWA
2
,
Arisa KOBAYASHI
2
1福井大学医学部附属病院リハビリテーション科
2金沢大学附属病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Fukui Hospital
2Department of Rehabilitation, Kanazawa University Hospital
pp.639-643
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202664
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Point!
●関節を不動の状態においておくと,拘縮を来し日常生活の障害ばかりでなく隣接関節の障害や褥瘡などの二次的な合併症につながる.
●拘縮を予防するためには早期からの可動域訓練が必要である.
●可動域訓練は自動運動と他動運動に大別されるが,訓練法による治療成績は一定しておらず,患者と治療者が安全に受け入れやすい方法を選択する.
●術式・術中所見により可動域訓練の開始時期や注意事項は異なるため,執刀医と治療チーム,患者が訓練実施上の注意点や治療ゴールを共有することが不可欠である.
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