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特集 疲労骨折からアスリートを守る—今,おさえておきたい“RED-S”
ジュニア選手の疲労骨折
Stress Fractures in Junior Athletes
田原 圭太郎
1,2
Keitaro TAHARA
1,2
1東京都立多摩総合医療センター
2公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会
1Tokyo Metropolitan Tama Medical Center
2Medical Committee, Japan Association of Athletics Federations (JAAF)
キーワード:
ジュニア選手
,
junior athletes
,
疲労骨折
,
bone stress injury
,
スポーツにおける相対的エネルギー不足
,
relative energy deficiency in sport
,
RED-S
Keyword:
ジュニア選手
,
junior athletes
,
疲労骨折
,
bone stress injury
,
スポーツにおける相対的エネルギー不足
,
relative energy deficiency in sport
,
RED-S
pp.395-400
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202606
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RED-S(relative energy deficiency in sport)におけるジュニア選手の疲労骨折は,陸上の中長距離などの持久系種目と新体操やフィギュアスケートなどの審美系種目に多くみられる.駅伝の全国大会で行った中学生・高校生・大学生への疲労骨折に関する調査より,男性では食事制限やウエイトコントロールなどが疲労骨折の発症と関連し,女性では中学生の時期の無月経がその後の疲労骨折の発症と有意に関連していた.男女とも発育期の利用可能エネルギー不足は,骨量の増加不足や精神面などへの影響も懸念される.将来的なRED-Sの予防の観点から,ジュニア選手への医学的な啓蒙を特に中学生の時期より選手,指導者,保護者などへ行っていく必要がある.
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