特集 腰椎椎間板ヘルニアのCutting Edge
緒言
波呂 浩孝
1
Hirotaka HARO
1
1山梨大学大学院整形外科学講座
pp.1287
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202477
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腰椎椎間板ヘルニアの有病率は約1%であり,腰痛の約4%の原因,という報告があり,罹患率が高い疾患である.また,20〜40歳台に発症するため,社会に及ぼす影響が極めて大きい.その病態は1934年のNew England Journal of Medicineに発表され,その外科的治療は1939年にJAMA誌に掲載されており,長い歴史をもつ疾患であるが,未だすべてが解決されているわけではない.
2021年5月1日に「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)」が発行され,この策定の業務を行う栄誉をいただいた.第2版から研究が進んだ薬物治療や外科的治療の分野がある反面,疫学や病態や保存治療は今後の研究の進捗が非常に望まれる結果となった.
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