Japanese
English
増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
6章 外傷
下肢外傷
Pediatric Lower Limb Fractures
金城 健
1
Takeshi KINJO
1
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児整形外科
1Department of Pediatric Orthopedic Surgery, Okinawa Prefectural Nanbu Medical Center & Children's Medical Center
pp.674-680
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202347
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point!
●歩行開始してまもない乳幼児期には,転倒しただけで容易に下肢不全骨折を起こしやすいことを知っていると見逃さない.
●小児期に膝関節腫脹や膝関節可動域制限が明らかな場合ははっきりとした外傷機転がなくても円盤状半月板損傷の除外が必要で,外傷以外にも股関節疾患や若年性特発性関節炎の鑑別が必要になる.
●骨盤裂離骨折で上前腸骨棘裂離骨折や脛骨粗面裂離骨折は年齢や受傷機転(走行中,ジャンプなどのスポーツ中)や身体所見,画像と合わせて診断は比較的容易である.しかし下前腸骨棘裂離骨折と坐骨結節裂離骨折は単純X線では診断が難しいことがあるので,注意が必要である.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.