Japanese
English
論説
外傷による下肢関節損傷とその治療
Injury by joints of lower extremity, and its treatment
河野 左宙
1
,
宮尾 益克
,
堀田 利雄
,
長谷川 愫
1新潟大学医学部整形外科教室
pp.873-888
発行日 1963年7月20日
Published Date 1963/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203115
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いとぐち
関節損傷は,その機能的予後の点から考えてみても,その治療のあり方に幾多の重要な問題点を含んでいるが,最近産業交通災害の増加に伴つて整形外科領域ではその治療に関心がたかまつている.特に人間の生活における起立,荷重歩行の占める役割から考えて,下肢関節損傷の結果としてもたらされる各種の後遺症は,肉体的に大きな障害を残すばかりでなく,精神的な面でも患者に少なからざる苦痛を与える結果となつている.私たちは外傷による関節損傷のうち,特に下肢関節損傷について,主としてその治療面における2,3の問題点にふれてみたいと思う.
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