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増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
6章 外傷
小児肘周辺外傷の診断と治療
Diagnosis and Treatment of Pediatric Trauma about the Elbow
大塚 純子
1
,
洪 淑貴
1
Junko OTSUKA
1
,
Shukuki KOH
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japanese Red Cross, Aichi Medical Center, Nagoya Daiichi Hospital
pp.666-673
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202346
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●肘の屈曲は摂食・整容動作に重要で,現代社会における機能的屈曲可動域は130°と言われており,また肘の伸展制限は整容的に問題となる.
●内外反変形は整容面での問題のほか,遅発性後外側回旋不安定性や遅発性尺骨神経麻痺の原因となる.
●小児では肘関節部の骨化が不十分で,単純X線像の読影が難しく,したがって小児肘外傷の診断・治療は難しい.
●本稿では小児肘関節単純X線像の読影のポイントと,頻度の高い外傷および見逃しやすい外傷について概説する.
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