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あとがき
黒田 良祐
pp.1102
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202126
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新型コロナウイルス感染症の第4波がピークアウトし,沖縄県以外は緊急事態宣言が解除されました.東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されることが決まり,本号が発刊される8月には第5波が来ているのでは? 再度,緊急事態宣言が発令されているのでは?と不安にかられます.ワクチン接種が進み,収束の光がさすのはいつになるのでしょうか.
さて,本号では特集「外来で役立つ 足部・足関節の超音波診療」を企画いたしました.人体内部の可視化を可能にしたX線の登場から100年,MRIは軟部組織の描出を可能とし,整形外科を大きく変えてきました.そして今,エコーを用いた診断・治療が整形外科診療の中で非常に重要な要素を占めるようになってきました.本特集では,まず外来超音波診療に必要な基礎知識をご解説いただき,足関節外側靱帯,足関節三角靱帯,腓骨筋腱,アキレス腱,遠位脛腓靱帯,リスフラン関節,後脛骨筋腱など各部位での診断治療,さらに小児やスポーツに特有の損傷に対する診断治療,関節リウマチの診断,超音波ガイド下ハイドロリリースなど,様々な方向から超音波診療の最新情報をご執筆いただきました.ディベートでは「大腿骨頭壊死患者への人工股関節置換術—BHA(bipolar hip arthroplasty) vs. THA (total hip arthroplasty)」と題し,山本卓明先生(福岡大学)に症例をご提供いただき,加来信広先生(大分大学)と高尾正樹先生(大阪大学)で誌上ディベートを行っていただきました.
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