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あとがき
黒田 良祐
pp.680
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201714
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世界各地で感染が拡大する新型コロナウイルスは4月中旬の時点で世界的大流行,いわゆるパンデミックになりました.国内ではクラスター感染が各地で発生し,依然として陽性患者数は増え続けています.NBAをはじめ世界中のスポーツイベントは軒並み中止になり,世界中の整形外科関連研究会,学会も延期・中止になっています.東京オリンピックも延期となりました.この非常事態がいつになれば収束するのか,その終わりが見えません.世界中の人々が不安な日々を送っています.この号が皆様の手元に届く5月には収束の目処が立っていることを祈ります.
さて,本号は「臨床整形超音波学—エコー新時代,到来.」と題しまして,運動器エコー特集の増大号です.人体内部の可視化を可能にしたX線の登場から100年,その後開発されたMRIは軟部組織の描出を可能とし,整形外科を大きく変えてきました.そして今,エコーを用いた診断,治療が大きなブームになっています.患者様を前にして,直ちに人体内部の可視化ができ,被爆がなく低侵襲で,正確な診断,治療を可能にします.このエコーを整形外科領域でどう使いこなすか,帝京大学の笹原潤先生と横浜市立大学の宮武和馬先生に編集をいただきました.『はじめの一歩〈まずのぞいてみよう〉』から始まり,『ネクストステップ〈慣れてきたら困ること〉』,『マスターへの道 〈神経をセメる〉』,『達人オススメ! PTに学ぶ身体所見』と徐々にレベルアップしていただき,最後は『世界の運動器エコー事情』を実際に各国で実臨床を経験している先生方にご執筆いただきました.
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