原発診療科は整形外科に何を求め，どのタイミングで骨転移患者を紹介するのか？—骨転移相談外来導入後1年の検討

When and What for Did Primary Physician Refer the Patients with Bone Metastatic to Orthopeadics: A Review of One Year After the Introduction Outpatients of Bone Metastasis

背景・目的：2019年から骨転移相談外来(骨転移外来)を開始し，紹介患者の内訳を調査した．

対象と方法：対象は骨転移相談外来へ紹介された36例，調査項目は，年齢，性別，紹介時Performance Status，紹介目的，原発腫瘍，骨転移部位，骨関連事象(skeletal related events：SRE)発生の有無，治療選択である．

結果：紹介目的は，骨転移部への治療相談が31例，骨転移の診断依頼が5例であった．紹介時に19例(61.2％)が既にSREを有していた．

まとめ：紹介時に既にSREを生じている骨転移症例の割合は高値であった．当科の取り組みがSRE発症予防に結び付くか，引き続き検討を行う予定である．