書評
肩学—臨床の「なぜ」とその追究
今井 晋二
1
1滋賀医大・整形外科学
pp.967
発行日 2021年7月25日
Published Date 2021/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202099
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本書には2021年3月に東北大大学院整形外科分野教授を退官された井樋栄二先生が,これまでの40年間で蓄積された肩関節の機能と解剖,特にバイオメカニクスを中心とした基礎医学的,臨床医学的研究の成果が凝縮されている.
本書は,一般的な臨床医学書と同じく「肩関節の診察」から始まり「肩関節の主な疾患」へと続く.しかし,その中身を少しでも読み進むと,井樋先生がいかに広範な分野に興味をお持ちで,かつ医学的好奇心に満ちてこれまでの諸問題に挑んでこられたかが,まるで映画のシナリオを読むかのように次々と現れてくる.
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