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特集 手外科と労災
労災患者のマイクロサージャリーによる手指再建術—独自に考案した機能点をもとに考察する
Microsurgical Reconstruction for Industrial Hand Injury
小平 聡
1
Satoshi KODAIRA
1
1埼玉慈恵病院・埼玉手外科マイクロサージャリー研究所
1Saitama Jikei Hospital, Saitama Hand and Microsurgery Institute
キーワード:
手術成績
,
surgical result
,
機能評価
,
functional evaluation
Keyword:
手術成績
,
surgical result
,
機能評価
,
functional evaluation
pp.923-927
発行日 2021年7月25日
Published Date 2021/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202090
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労災患者のマイクロサージャリーによる手指再建術が,どの程度機能を向上させたのか,独自に考案した機能点をもとに検討した.対象は37例であり,機能点は中央値92.5点であった.マイクロサージャリーを用いずに治療したと仮定した場合の機能点は中央値84点であり,有意に機能点は向上していた.労災患者に対する再建では,労災等級の軽減に伴う給付金の減額も考慮する必要がある.指腹などの小範囲の再建では手掌皮弁移植,デグロービング損傷などの広範囲の再建では部分足趾移植がよいマイクロサージャリー再建術といえる.
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