増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
足の外傷
足の外傷のみかた
原口 直樹
1
Naoki HARAGUCHI
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
pp.566-568
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202017
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解剖学的特徴
足関節は脛骨(天蓋と内果)および腓骨(外果)が形成するほぞ穴構造(果間関節窩,ankle mortise)に距骨がはまり込む,非常に安定した構造を持っている.
外側靱帯は捻挫などで損傷しやすいが,内側の靱帯(三角靱帯)は強靱で,足関節の安定性に大きく関与している.腓骨と脛骨は,脛腓骨靱帯結合において4つの靱帯(前下脛腓靱帯,後下脛腓靱帯,骨間靱帯,横靱帯)により結合している.それより近位では骨間膜が脛骨と腓骨を結合している(図1).
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